無理でしょ

「いくら表現の自由があるといっても、あり得ない事実を報道することがジャーナリストとして許されるのか」。「百人斬り」の責任を問われて処刑された向井敏明少尉の二女、田所千恵子さん(64)=千葉県成田市=は二十三日、謝罪広告掲載などの請求が棄却された判決後の会見で、憤りを語った。

田所さんは会見で「『百人斬り』はなかったと確信している。明確にされなかったことが残念」と苦渋の表情。ただ「多くの激励でここまできた。感謝です」と前向きな姿勢をみせた。

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こういう、裁判官の思想によって判断が大きく変わるような裁判こそ、裁判員制度で実施するべきだと思うんだが、そもそも民事裁判は対象外だしなぁ。
んで、この判決を受けての関係者の見解。

これに対し毎日新聞社は「報道時、二少尉は記事で英雄視された。戦闘中の出来事を適正に取材し報じた」などと反論。朝日新聞社は「捕虜や民間人の虐殺があったのは真実で名誉棄損には当たらない」、本多氏は「二少尉は東京日日の記事に同意しており、違法性はない」と主張していた。

毎日新聞社社長室広報担当の話≫ 「当社の主張が認められたものと理解しています」

朝日新聞広報部の話≫ 「当社の主張を認めた判決と受け止めています」

本多勝一氏の話≫ 「当然の結果。この歴史的事実がますます固められたというべきだ」

本多勝一氏の話≫ 「当然の結果。この歴史的事実がますます固められたというべきだ」
何様のつもりだ、貴様。
判決理由の中で裁判長が、「何ら事実に基づかない新聞記者の創作とまで認めるのは困難」とか「当時の記述が明白に虚偽とはいえない」などとほざいていますが、日本の新聞記者の創作能力を馬鹿にしてますね、この裁判長は。日本の新聞記者は、まったく行っていないインタビューの記事を完全に創作する*1事だってできるんですから。
まぁとりあえず、毎日新聞の戦時中の記事に関しては、戦意高揚を目的に軍部の検閲を前提として書いているんだから、多少の誇張や創作は入っても仕方ないし、その点で毎日新聞を非難しても仕方がない。ただ、軍が認めた内容の記事に対して、当事者の二人が『記事の内容はでたらめだ』などと言えるはずが無い。
というか、この裁判で争うべき内容は、『百人斬り』の記事が事実に基づいているのかどうかではないんじゃないかと思う。戦後60年もたち、当事者の多くが亡くなっている状況で、この記事を「明白な虚偽」と証明できるような証拠は誰にも出せないんじゃないだろうか。本当に問題にすべきなのは、この記事の信憑性をまったく検証することなく、自分に都合がいいからと「事実」と決め付けて広めたエセジャーナリスト本多勝一の報道姿勢でしょう。