責任はあるが

マンションなどの耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は29日、関係者を招致して参考人質疑を行った。

この中で、民間の指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区)の藤田東吾社長は、姉歯秀次・1級建築士による強度偽装は、別の建築士が2004年4月の段階で指摘していたことを明らかにした。

この情報を得たのは、民間の指定確認検査機関で最大手の「日本ERI」(港区)だったが、同社は情報の真偽も確認しないまま見逃し、その後も姉歯建築士が構造計算を行った建物の建築確認を出し、結果的に被害を拡大させていた。

Google News 関連記事
ソフト屋としては、参考人質疑でイーホームズの藤田社長が言ってることは理解できる。検査対象を全部再計算するなんて事は、コスト的に無意味だし、物理的に不可能に近い。ソフト屋に『コードレビューで全ての欠陥を発見しろ』というのと同じことだ。
こういった検査は、対象に悪意を持って意図的に仕組まれた欠陥が存在しないことを前提にしないと成り立たないわけで、検査機関で偽装を見抜けなかったのは仕方のないこと。まぁ、今後はこの部分にもっとコストがかかるようになるんだろうけど。
今回の件は木村建設ヒューザー姉歯氏に圧力をかけた事はほぼ確実。姉歯氏が関わった建物というより、キムラ建設が施工したり、ヒューザーが販売した建物の強度を確認するべきだと思う。